更年期障害体験記 6年目

漢方内科で、“気”を見てもらった話

体温調節の不調に悩む更年期世代へ。漢方内科での診察体験と、ツムラ12番「柴胡加竜骨牡蛎湯」の効果を綴る実録です。

体験談に書かれている内容は、個人的な体験です。個々の状況により治療法などが異なります。 あくまでも参考としてお読みください。

きっかけは、違和感の残る体温調節

私の悩みは、体温調節の不調である。 暑がりなのに寒がり。冷房の効いた部屋では凍えるように感じるのに、外に出るとすぐに火照る。 特に首。季節の変わり目には特にしんどく、ちょっとした気温の上昇で汗が止まらない。服装の選択にも毎回悩まされる。

はじめは更年期のホットフラッシュだと思い、ホルモン補充療法で改善するだろうと思っていた。 しかし、期待したほどの改善は見られず、むしろ「これはホットフラッシュではないのでは?」という疑念が強まっていった。

かかりつけの医院では「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」を処方された。 水分代謝やむくみに効くとされる漢方であるが、私の体には特に変化はなかった。 その後、自分でドラッグストアで「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」を買って、しばらく飲んでみた。 血の巡りを整えるという触れ込みに期待したが、こちらも効果は感じられなかった。

西洋医学では「自律神経の乱れですね」と言われるが、どこか腑に落ちない。 薬を飲んでも、説明を聞いても、身体の違和感は残ったままである。

そんな時、職場から通える漢方内科を探していたところ、ある自由診療の医院が引っかかったのである。

看板のない漢方内科へ

その漢方内科は、看板も控えめで、ホームページもない。 だがGoogleの口コミ評価が妙に高く、気になっていた。 所用のついでに立ち寄るにはちょうどよく、予約を入れてみることにした。

“脈との対話”で始まる診察

当日、受付を済ませて待っていると、診察室から呼ばれた。 先生は物静かで、必要以上の言葉を発しないタイプ。 いつもの病院の診察のように症状を説明しようとしたところ、先生は少し嫌そうな顔をした。あら、ひょっとして説明は要らないのかしら😅。 どうやら、話よりも“脈診”を重視する流儀らしく、わたしの手首をじっくりと10分ほどかけて診ていた。 診察というより、もはや“脈との対話”である。

そしてようやく、先生はこう言った。

「脳が緊張していますね。だからイライラするんです。体温の乱れも、気が回らないので、乱れるんです」

その言葉に、少し驚いた。 “脳の緊張”という表現はあまり聞かないが、妙に納得してしまった。 たしかに、頭の中が常にフル回転している感覚はあるし、考えすぎて体がついていかないことも多い。また、更年期初めに比べればだいぶ改善したが、イライラはよく感じていた。

(先生、凄いな〜)

ツムラ12番との出会い

処方されたのは「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」という漢方薬。 ツムラの番号で言えば「12番」。 ストレスや不安による神経の高ぶりを鎮め、気の巡りを整えるとされる処方である。 “竜骨”や“牡蛎”といった、いかにも鎮めてくれそうな名前が並ぶ。

実際に飲んでみると、 3日くらいで頭の中が「すん」と静かになってきた気がした。

(漢方って、そんなに早く効かないよね?プラセボ効果かしらん)

そう思ったらが、心が随分と清々しいのに気づく。
いつも毒吐くことが多いスーパーでも「普通の買い物」ができた。

(こりゃ、本当に私にピッタリな漢方なのかもしれない)

“気”を見守るということ

2週間後、再受診した。

先生は、脈を診ると

「漢方が合っているみたいですね。だいぶ緊張が取れきてきました」

と言った。

あ、今は話してもいいのかもしれない(笑)

「はい、精神的にだいぶ楽になりました。漢方は効くまでに1ヶ月くらい掛かるっていうのに、飲んですぐに効いてびっくりしました」

「漢方は証がピッタリ合えば、すぐ効きますよ。合わないのは2週間でわかりますからね。だから、今回2週間後に診察を入れたんです」

「そうなんですね〜」

漢方は、症状をピンポイントで治すというより、全体のバランスを見てくれる印象がある。 「気が詰まっている」とか「巡りが滞っている」といった、目に見えないものを扱うからこそ、 自分の感覚に耳を澄ませる時間が増えるのかもしれない。

西洋医学ももちろん頼りになるが、 こうして“気”の話をしてくれる先生に出会えたことは、私にとって小さな発見であった。

次回の診察まで、柴胡加竜骨牡蛎湯とともに、私の“気”を見守ってみようと思う。

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