大人になってから学ぶ意味。日常は変わらなくても、人生は確かに豊かになる──そんな実体験を綴ります。
え〜この度、短大を卒業しました。
実は2年前(53歳)から通信制短期大学に通っており、無事に卒業に必要な単位を取得し、今月めでたく卒業と相成った。
某大手予備校の広告に
「なぜ私が東大に?」
というキャッチフレーズが都内の至る所に貼ってあるのを見かけたが、
私の場合は
「なぜ53歳が短大に?」
である。
今さら勉強しようと思った理由はいくつかあるが、
- 大学(短大)の授業というものを一度受けてみたかった
- 高等教育の学歴が欲しかった
この2点が大きい。
そして入学を後押ししたのは、近年オンライン授業が進み、学校へ行かずとも卒業できるようになったことだ。
更年期障害治療で倦怠感はほぼ無くなったとはいえ、歳を重ねた今、一番心配だったのはスタミナである。
そんなこんなで入学したのだが、一番苦戦したのは年齢による学習能力の低下ではなく、
「学習計画を立てること」
だった。
自慢ではないが、私は小学校の早い段階で教育システムから脱落し、「勉強はできない」と思い込んで生きてきた。
そのため、きちんと勉強したことも、勉強の計画を立てたこともなかった。
私が入学した短大はコースが決まっており、受ける科目はあらかじめ設定されていたが、受講する講義の日程や単位試験のタイミングは、すべて自分で計画を立てなければならない。
時間割が決められていて、それに参加するだけだった今までとは、やり方がまったく違う。
何から手をつけて良いのか、分からなかった。
短大では一応そのあたりも含めて学習相談ができるようになっているが、
私のような者は、まず「何を相談したら良いか」が分からない😅 相談以前のレベルなのである。
学習プランナーなるスケジュール帳もあったが、結局続かず、
大きめのマンスリー手帳に受けるべき講義や試験を書き込み、なんとか卒業まで漕ぎ着けた。
53歳にして、初めて学習計画を立て、
55歳にして、それを達成できたのである。
短大の講義は、意外にも面白かった。
こう言っては失礼だが、しょせん通信制短大なので、超絶つまらない退屈なものだと期待していなかった。
まぁ、そういう講義もあったのは事実だが、私が受けた講師の方々は大変ユニークな経歴をお持ちで、
色々考えさせられたり、なるほどと思うことを教えていただいた。
また、高校卒業後すぐに学ぶのも良いが、
社会人経験を経てから学ぶことで、学びがより深くなることも知った。
大人になってから学習する意味や楽しさを、経験を通して実感したのである。
オンライン授業で、ほぼ先生の講義を聞くだけではあったが、他の学生と少し話せたことも良かった。
講義によってはグループディスカッションがあり、
極力人との関わりを持ちたくない私は、最初「面倒くせーな」と思っていた。
しかし、ディスカッションが早く終わった時、ちょっとした雑談をして時間を潰したのだが、
私と全く同じ動機で入学した方、様々な理由で通信制を選んだ10代の方など、背景を知ることができた。
年代も職業もバラバラで、話していて大変楽しかった。
最後に、卒業を迎えて私が思ったことを一つ。
1年目にある講師が伝えてくださった言葉に尽きる。
『短大を出たところで、給与は一円も上がりません。でも、短大で勉強したということが、あなたの人生を大きく、豊かにします。あなたは人生において、更に上のレベルに行ったのです』
私の日常は、これからも変わらないだろう。
明日もいつもと変わらず仕事へ行き、働き、お昼のお弁当に悩み、上司にイラつき、家に帰って動画を見て寝る。
でも、私の人生は、何かが大きく変わって、豊かになったのだ。
それは確実に、これからの人生に良い影響を与えてくれると断言できる。
この記事が、学びを始めようか悩んでいる方の背中を、そっと押す存在になりますように。
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