尿失禁になったので、骨盤底筋を鍛えるためにインナーボールを買ってみました。使用感などレポートします。
体験談に書かれている内容は、個人的な体験です。個々の状況により治療法などが異なります。 あくまでも参考としてお読みください。
はじめに──情報の少なさと、身体の声
骨盤底筋を鍛えるために使われる「インナーボール(膣トレボール)」は、検索すると性的な文脈ばかりが目立ち、真面目な情報が少ない。
尿失禁の症状が出た私は、TENGAヘルスケアのケーゲルチェッカーで骨盤底筋の強さを測定した(その記録はこちら↓ ケーゲルチェッカー体験記)。
その流れで、Amazonで高評価だったインナーボールを購入してみた。
購入と開封──意外と大きい👀
スマホ連携型の電動タイプも検討したが、価格と評価の低さから見送り。
形や重さのバリエーションに迷いながらも、潤滑オイル付きの高評価商品を選んだ。
翌日には到着。外箱には「CHITORE」の文字──今さらながら「膣トレ」と掛かっていることに気づく😅。

箱を開けると、色分けされたボールが登場。 「意外と大きいな」というのが正直な第一印象。掌に乗せてみると、軽いはずの白いボールでも予想以上に重く感じた。


初使用までのハードル──準備と気合
購入から実際の使用まで約2週間。 生理や消毒の手間、仕事後の疲れなどが重なり、なかなか踏み出せなかった。
祝日の予定がない日に、ようやく「えいやっ」と気合を入れて挑戦。
手とボールを洗い、潤滑オイルを塗布。説明書には「リラックスした状態で入れましょう」とだけ書かれていた。
挿入の試行錯誤──姿勢と違和感
タンポン経験を思い出し、中腰で試みるも入らず。 片足を椅子に乗せても同じ。
「骨盤底筋が弱すぎるのか?」と不安になりつつ、ケーゲルチェッカーの時のように仰向けで再挑戦。 異物感はあったが、きちんと入ると違和感は消えた。
動いてみた──効果は…?
説明書には「15〜30分、家事や軽い運動を」とだけ記載。
ヨガや筋トレをしてみたが、初回の感想は「よく分からない」。
翌日から重いボールに変えてみたが、同じだった。 1週間続けてみたが、効果の実感は得られなかった。
情報の壁──英語圏からのヒント
日本語での情報が少なく、英語で検索。 オーストラリアの理学療法士によるYouTube動画にたどり着き、有益な情報を得た:
参考動画はこちら↓(日本語字幕が表示できます)
やめた理由──身体の声に耳を傾ける
その後、生理が重なりトレーニングは中断。 再開しようかと考えたが、準備の手間、挿入時の違和感、抜く時の痛みなどを思い出すと、気が重くなった。
レビューには「パートナーから違いを感じると言われた」という声もあったが、絶賛独身&パートナーなしの私には、そのモチベーションがない。 続けるのは難しいと感じた。
結論──身体の声と、確かな方法を
インナーボールは、合う人には効果があるのかもしれない。 しかし、私には合わなかった。 それを「失敗」とは思わない。身体の声を聞いた結果だから。
現時点では、医療機関からの有効性データが十分に出ているとは言い難く、情報も偏っている。 検索すれば性的な文脈ばかりが目立ち、真面目な身体ケアとしての情報は少ない。
だからこそ、まずは底筋体操(ケーゲル運動)など、確実に推奨されている方法を続けることをおすすめしたい。 インナーボールは気軽に試せるものではなく、準備や違和感、費用の面でも負担がある。
身体のケアは、続けられる方法で、無理なく。 それが、誠実な提案である。
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