体のこと 更年期障害体験記 体とのつき合い方 4年目

膣トレボール(インナーボール)を1週間使ってみた

2023年11月26日

尿失禁になったので、骨盤底筋を鍛えるためにインナーボールを買ってみました。使用感などレポートします。

体験談に書かれている内容は、個人的な体験です。個々の状況により治療法などが異なります。 あくまでも参考としてお読みください。

はじめに──情報の少なさと、身体の声

骨盤底筋を鍛えるために使われる「インナーボール(膣トレボール)」は、検索すると性的な文脈ばかりが目立ち、真面目な情報が少ない。

尿失禁の症状が出た私は、TENGAヘルスケアのケーゲルチェッカーで骨盤底筋の強さを測定した(その記録はこちら↓ ケーゲルチェッカー体験記)。

その流れで、Amazonで高評価だったインナーボールを購入してみた。

購入と開封──意外と大きい👀

スマホ連携型の電動タイプも検討したが、価格と評価の低さから見送り。
形や重さのバリエーションに迷いながらも、潤滑オイル付きの高評価商品を選んだ。

翌日には到着。外箱には「CHITORE」の文字──今さらながら「膣トレ」と掛かっていることに気づく😅。

CHITOREの外箱

箱を開けると、色分けされたボールが登場。 「意外と大きいな」というのが正直な第一印象。掌に乗せてみると、軽いはずの白いボールでも予想以上に重く感じた。

重さによって色が分かれている
私の掌に乗せるとこのくらいの大きさ

初使用までのハードル──準備と気合

購入から実際の使用まで約2週間。 生理や消毒の手間、仕事後の疲れなどが重なり、なかなか踏み出せなかった。
祝日の予定がない日に、ようやく「えいやっ」と気合を入れて挑戦。

手とボールを洗い、潤滑オイルを塗布。説明書には「リラックスした状態で入れましょう」とだけ書かれていた。

挿入の試行錯誤──姿勢と違和感

タンポン経験を思い出し、中腰で試みるも入らず。 片足を椅子に乗せても同じ。

「骨盤底筋が弱すぎるのか?」と不安になりつつ、ケーゲルチェッカーの時のように仰向けで再挑戦。 異物感はあったが、きちんと入ると違和感は消えた。

動いてみた──効果は…?

説明書には「15〜30分、家事や軽い運動を」とだけ記載。

ヨガや筋トレをしてみたが、初回の感想は「よく分からない」。
翌日から重いボールに変えてみたが、同じだった。 1週間続けてみたが、効果の実感は得られなかった。

情報の壁──英語圏からのヒント

日本語での情報が少なく、英語で検索。 オーストラリアの理学療法士によるYouTube動画にたどり着き、有益な情報を得た:

・インナーボールは深く入れすぎない
・挿入後は骨盤底筋を上下させる運動が必要

参考動画はこちら↓(日本語字幕が表示できます)

やめた理由──身体の声に耳を傾ける

その後、生理が重なりトレーニングは中断。 再開しようかと考えたが、準備の手間、挿入時の違和感、抜く時の痛みなどを思い出すと、気が重くなった。
レビューには「パートナーから違いを感じると言われた」という声もあったが、絶賛独身&パートナーなしの私には、そのモチベーションがない。 続けるのは難しいと感じた。

結論──身体の声と、確かな方法を

インナーボールは、合う人には効果があるのかもしれない。 しかし、私には合わなかった。 それを「失敗」とは思わない。身体の声を聞いた結果だから。

現時点では、医療機関からの有効性データが十分に出ているとは言い難く、情報も偏っている。 検索すれば性的な文脈ばかりが目立ち、真面目な身体ケアとしての情報は少ない。

だからこそ、まずは底筋体操(ケーゲル運動)など、確実に推奨されている方法を続けることをおすすめしたい。 インナーボールは気軽に試せるものではなく、準備や違和感、費用の面でも負担がある。

身体のケアは、続けられる方法で、無理なく。 それが、誠実な提案である。

にほんブログ村 健康ブログ 更年期障害へ
にほんブログ村

-体のこと, 更年期障害体験記, 体とのつき合い方, 4年目
-,