いよいよ更年期外来の診療初日です。診療の詳細をレポートします。
体験談に書かれている内容は、個人的な体験です。個々の状況により治療法などが異なります。 あくまでも参考としてお読みください。
受付/問診票記入
病院は、大通りを一つ入ったビルの一室にあり、こじんまりとしたところだった。
スタッフは、受付の方が1名と看護師さんのみ。女性だった。
病院の受付で検温をし、保険証を出すと、
奥の待合室を案内され、問診票と簡略更年期指数(SMI)票を記入するように言われた。
簡略更年期指数(SMI)とは、更年期の症状の度合いを判断するもので、
10つの症状に強いから無しで点数があり、合計が高いほど症状が重く、治療が必要となるようである。
更年期障害の情報サイトには、ほぼこの簡略更年期指数(SMI)が載っており、
自分で調べることができる。
一番良いのは、更年期ラボのセルフチェックだろう。自動的に計算をしてくれる。
私は、事前に調べていたので、ああやっぱりやるのね、という感じだった。
この簡略更年期指数(SMI)だが、実はあまり参考にならないのでは?というのが私の考えである。
というのも、私はホットフラッシュもなく寝汗もかかないし、
動悸や息切れもないので、このテストをやって、最初は更年期障害ではないと思ってしまったからだ。
しかし、年齢や倦怠感、抗うつ剤が効かないことなどを考慮して調べた結果、
更年期外来を受診しようと決めたのである。結果正解だった。
従って、もしこの点数が低いからといって、自分の症状が更年期からくるものではない、
と安易には思わないでほしい。
問診票は、一般の病院のものと内容はほぼ同じで、既往症や現在の症状、飲んでいる薬などの項目だった。
更年期外来っぽいな、と思ったのが、パートナーと現在住んでいるか?という質問だった。
確かに、更年期症状を持っていると、誰かと住んでいるは、しんどいと思う。
一人暮らしで良かったと、私は何度思ったか分からない。
記入が終わって、待合室で女性ホルモン特集の雑誌などを読んでいると、名前を呼ばれた。
いよいよ先生の診察だ。
ドキドキの診察
症状についての説明 - 自作のメモを見せる
先生は、年配の女性である。
これは全くの個人の偏見だが、担当は女性の先生がマストだった。
男性、特に年配の先生は、これまでの病院経験から、上から目線で言われて傷付いた
トラウマがある。それに、女性ならば生理は経験しているし、
少しでも分かってもらえると思ったのだ。
お顔は病院のサイトで拝見していたので、二度目まして、という感じで挨拶した。
私が椅子に腰をかけると、
先生はすぐに記入した問診票と簡略更年期指数(SMI)に目を落とした。
が、その前に読んでもらいたいものがある。
と、事前にWordで作成したメモを渡した。
体調が悪くなった39歳から現在までの通院と服用薬、症状を箇条書きをした簡単なもの。
私は説明するのが苦手だし、整理しながらまとめたものの方が伝わりやすい、と思ったからである。
コロナ禍であまりペラペラと話すのもなぁ、とも思っていた。
先生は、
と言って、手に取ると、じっくりと読んでくれた。
そう言ってもらって、少しホッとした。
それから、いくつか質問をされたが、問診票と簡略更年期指数(SMI)、自作メモがあるので、
私の症状については、先生は十分に把握されたようだった。
仕事は何をしているのか、毎日ちゃんと通えているか、食事や運動などのライフスタイルの
話をした。
やはり、メモを作ってきて良かったなと思った。
ホルモン補充療法(HRT)を勧められる
会話が終わると、再び簡略更年期指数(SMI)を見て、
と、質問された。
私は、倦怠感とイライラ感がとても強く、さっきも話しましたが、
最近は仕事をする上でも支障が出てきてるんです、と話した。
すると、
と、提案された。
意外だった。
事前の情報収集では、まず検査をして結果が出てから、
と書いてあったので。
でも、一日でも早く治療を始めたい、と思っていたので、話は早い。
ホルモン補充療法(HRT)の説明
では、と早速ホルモン補充療法(HRT)の説明をしてくれた。
- 色々な方法があるが、エストロゲンを補給しつつ毎月黄体ホルモン剤を飲むのが結果は良好
- そのため、月一回生理のような出血がある
- エストラーナテープ:卵胞ホルモン(エストロゲン)を2日に1回お腹に貼る
- 慣らすために、最初の2週間は半分の量の0.36mを貼る
- エストラーナテープで不正出血があるかもしれない
- さっそく今日から始める
事前にホルモン補充療法(HRT)のことはバッチリ学習してきたので、
疑問点など問題なかった。
ただ、最初はエストラーナテープの量は半分で、というのは初耳だった。
その2に続きます。